日本人とタイ王国の田舎のイサーン人の交わらない思考は何故なのか？ということを考察しているのですが、前の記事でも書いたように日本人とイサーン人は同じ佛教徒という日本人側の勝手な誤解から生まれているのかもしれないという方向からアプローチをして見ようと書きはじめました。
タイの田舎に住んでいるイサーン人側はこんなイメージに纏まりました。
それでは日本人側について考察してみましょう。
日本人が進行する対象は...
やはり日本人の大多数は無宗教にカテゴライズされるでしょうね、対外的なイメージである佛教徒というのはちょっと無理があるかと思います。日本人がイメージする佛教が大乗仏教だからというのも理解できますがやはり佛教徒というのは無理かと思います。
世界的に人は宗教理念が行動基準になるはずなんですよね、ならば日本人の行動基準って何なんでしょう？
日本人は佛教徒ではないのではないかと書きましたが、しかし人間が無宗教というのはちょっとあり得ないと私は考えています。やはり行動基準になる対象が信仰の対象であるとも言えるのではないのでしょうか。
他人教なのか...
そこで私は日本人の宗教は他人教だと仮定してみました。この日本人は他人教というのは、自分以外の他人を神とし模範とする宗教とします。一般に信仰の対象は恐れ多いものですから、日本人がいちいち他人を気にするのは神である他人を恐れているからに他ならないのではないでしょうかと考えます。
そして神(他人)の目を絶えず気にして神(他人)を基準として自分の行動や考え方をコントロールしているように見えます。日本人は神(他人)と契約をするような宗教感は元々ありませんから、神(他人)とのルールは普遍的ではなく常に揺らぎ怯えなければならないことになってしまいます。そもそも神(他人)は一人ではありませんから多神教であり、そもそも神(他人)一人でも揺らぎがあるのにその神(他人)が多数おられる訳ですからね、ほんとに大変かと思います。
個々との契約...
一神教の信者は一般に絶対神と契約しており、極端な話他人は自分と神の契約に割って入ることはありません。そして人間はみな神の前に平等である訳ですから他人をさほど気にしなくて良いのです。また神との間のルールは明確で普遍的であります、そしてある意味結果は無責任で良いことになります。神のみぞ知ると言うやつですね。
怯える日本人...
日本人は他人を神と感じるが故に過剰に頭を下げ、気を遣い、怯えて生活しているようにも見て取れます。日本人の神との間のルールは不明確でかつ普遍的ではありませんから必要以上にルールに固執することになります、また結果は自己責任となります。
日本人が佛教徒であるなら上のように他人に対して過敏に反応する必要もないのですよね。
日本人の他人を神と信じる宗教は契約を交わしているわけではありませんし、対象となる神(他人)は絶対的ではなく常に揺らぎますから、やはり何事に関しても非常に相対的なことになってしまいます。そのため何事も基準が曖昧で移ろいやすいために結果として日本人は平安がなく幸福感が欠如してしまっているのではないのでしょうか。
神と人間...
本来神は絶対的であり相対的な人間と対照的な存在であるはすなのですけどね…神が他人という人間ですと対照物が常に揺らぐことになります。ルールが安定しないのですから、ルールは常に確認する必要があることになります。日本人が異常くらいいろいろなルールに固執するのは神とのルールが不安定ゆえに、自分を認知したり制御するルールが必要なのかもしれないですね。日本人は本来人間が生きていくために必要な神とのルールが不安定ゆえに、人為的なルールを絶対視し、またそのルールの変更を拒むのかもしれません。
見方を変えるとルールを信仰するルール教徒のように見えますね。宗教は社会生活のルールを規定する場合が多いですから、日本人が神(他人)が創りたもうたルールを盲目的に守るというのは当たり前のことかもしれません。
野暮な話...
最近日本では勝ち組、負け組とかいう方法で幸福か不幸かを測ることをしていたりしますが、これは余りに幼稚過ぎて同じ日本人として恥ずかしい次第ではあります。
佛教的にみると現代日本人はそれこそ無間地獄に堕ちている哀れな人々といえなくはないかと思います。
少し言葉が過ぎたかも知れませんね…
日本人移住者やロングステイ者は彼等との違いを理解する必要がありますよね。
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