イサーン(タイ王国の田舎)の男性シリーズ第1弾！
タイと言えば軍鶏、軍鶏と言えば闘鶏ですね。
タイでは合法非合法に関わらず闘鶏が盛んです。今回はその闘鶏大好きのちょっと太り気味ですがハンサムで可愛い男子の登場です。
今回の主役は...
この男子は四年ほど前に私と昵懇の公務員のおっさんの娘と結婚し入り婿になりました。嫁さんは旦那さんにべた惚れって感じです。まーほんと仲の良い夫婦です。嫁さんのご両親は旦那さんにちょっと不満なようですが、娘の幸せがこの旦那さんと一緒に生きていくことということでしょうから、それを受け入れて仲良く生活しているように見えますね。
旦那さんの職業は...
この旦那さんの職業ですが、母親の経営する超零細精米所の管理人です。精米所と言っても小さな小さな古い小屋に古い機械が一台あるだけです。またこの手の精米所は各所に有りますからどうしても客は少ないのですし、精米機の処理能力も低いですから結果的に売り上げは上がらず利益も少ないことになります。故にこの夫婦は旦那さんの仕事ではご飯は食べられません。その代わりといってもはなんですが嫁はセブンイレブンで働いていており生活費は嫁持ちなのだろうと思います。
経済力か愛か...
イサーンの嫁は旦那さんが働くのをあまり好みません、働けば女性と知り合う機会が増えますよね、それが嫌なのです。何故かと言うと…タイの事ですから男女が知り合えばすぐに性交しちゃうのが当たり前のことなのです。日本人はまさかそんなことと思うかもしれませんが、日本人だって不倫が普通なのですから大して変わりは無いかと思いますよ。
嫁は旦那が女性と知り合うのを警戒していますし嫌っているのです。嫁は旦那を実家の手伝いとして囲っている感じですね、旦那もそのことを受け入れていまして仲良く生活しています。
ぶっちゃけイサーンの田舎は嫁が旦那を養うのは普通なんです…旦那はペット兼ガードマンですかね、基本イサーン女性は働き者です。
旦那さんの副業...
この旦那さんは副業で闘鶏用の軍鶏を育てています。まー副業と言うよりこちらが主たる仕事のようにも見えますけどね。前にも書きましたがタイ人は闘鶏が大好きです。闘鶏用の良い血統の軍鶏には驚くような値段がつきます。よって闘鶏用の軍鶏は戦歴のある親鶏から産まれた軍鶏が価値があるのです。この旦那さんも自ら育てた軍鶏で闘鶏を行い、良い戦歴を積みそれを種鷄として闘鶏用の軍鶏を作り販売したりしています。
闘鶏と言えば博打ですからね賭事なので金がつきまといます。勝てば良いですが、負ければ散財です。今のところこの旦那さんは勝ちが優っているようですから嫁にもいろいろ言われてはいないようです。闘鶏場は彼の仕事場である精米所の裏にあり土日には闘鶏が開催されています。彼の仕事場はうちの店横の路地を入ってすぐのところにありまして、土日には若者たちが軍鶏を抱いてモーターサイに乗って路地を通り抜けて行きます。
闘鶏は博打でしょうか...
闘鶏は博打ですから勝つ人がいれば負ける人がいますよね。この旦那さんたちはまだ若いですから賭け金は少額なはずですが、良い年をしたおっさん達の闘鶏は凄い額の賭け金になってますね。私に農場を売ったおっさんも闘鶏での借金がかなりあり、故に父親が眠る農場を私に譲渡するハメになりました。
博打は完全に止めるまでは勝ちは確定しません。自らのスタイルを維持しクールに勝負し、やめ時を知るのが真の博打打ちです。勝てる分は負けられる分ですから一時の収入を誇っても仕方ありません。
どうです？嫁の実家に入婿してろくに働きもせず、博打を打って暮らす…将来に対して不安がないイサーンの田舎ならではですね。食べ物には困らない、寝る場所はある…いわゆる社会の最低保障は既にあるのですね。
日本のように生活保護費を使わなくても大家族なら余裕で互いに助け合い暮らしています。
税収を上げるための核家族化の施策が日本を苦しみの国にしてしまったのとは正反対ですね。
イサーンの田舎のよくある光景です。
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