lumpiskinに罹病し死亡した私の友人の仔牛
コンケン州は、牛と水牛にルンピスキンの流行地帯を宣言し、コンケンを通過する牛の移動を禁止しています。これに違反した場合、2年間の懲役、40,000バーツ以下の罰金、またはその両方が科せられます。
現在ですが、コーンケーン県でルンピスキン病(lumpiskin)これはウィルスによる病気で、寄生虫や蚊の媒介または罹病した牛との接触によって感染する病気が蔓延しています。これは一昨年くらいから発生しており、その当時から小さな地域で牛や水牛の移動は規制されていました。
この病気に対して薬や特効薬はなく、牛や水牛の生命力により治癒する病気です。死には至らない病気のようですが、牛特に仔牛ですと死に至ることも多いようです。基本的に地元で生育された牛や水牛は耐性を有している場合があるようですが、人工授精等で産まれた牛はウィルス耐性が弱いのかバタバタと死んでいます。
私の友人たちも人工授精によりハイグレードの仔牛を産ませる方が多く、その友人たちの仔牛ほどこのウィルスの犠牲になっています。ちなみにこの病気で牛、水牛が死亡した場合は役所に届けるとお見舞金がでるとか…
まーですね…ぶっちゃけうちの牧場の水牛は今から五年前くらいにこの病気に罹りました。たしか…ブリラムの水牛農家から若い水牛を多数買ったときに、その中の一頭が罹病していた事が発端だったと記憶しています。その際に、身近な獣医により注射等(一頭辺り500バーツ)を行いました。その注射による効果は私から見たらありませんでしたw 幸いにも一頭のロスも無く、発病して一番状態が酷かった雌水牛も現在は母親になり子育てしています。
実は私はその際に水牛の様子を良く観察していましてですね、皮膚病に罹病した水牛は普段より多く水場へ行き、泥を身体にコーティングしていました。その効果なのか、幸いこの病気が牧場内に蔓延することもなく済みました。結局、水牛という生き物に適した生活環境が病気の蔓延防止や回復を促進したような感じでした。まー当たり前って言えば当たり前なんでしょうけどね。
必要な方は(lumpiskin)で検索していただければ良いと思いますが、絵面がグロいので閲覧注意です。
ちなみにうちの牧場は現在クローズドにしてありまして、前に一度罹病した経歴もありますからこの病気には罹病する水牛は今のところ一頭もいないようです。
しかし周りの牛飼い農家さんたちのダメージはかなりのもののようです。そもそも牛ってよく死ぬんですよね。特に仔牛のうちは簡単に死にます。日本だと大事な口蹄疫も病気として普通にありますしね。口蹄疫で成牛はしにませんけど、成長がパッタリと止まったように大きくならなくなったりします。私も以前、牛を飼っていた時ですが、仔牛が何頭かしんでしまいました。その経験もあり、牛から水牛にシフトしたのです。そしてたくさんの仔水牛が産まれましたが、ロストは一頭もないのが現状です。
まーぶっちゃけたくさんの牛や水牛が死んでしまえば、うちのように隔離され生き残った水牛は値段が上がりますからね。そもそも出荷急いだり現金化を急ぐわけではないですから…牛や水牛を財産と考えていたイサーンの田舎の人は残念ですがご愁傷様でした。やはり生き物はリスクがありますよね。
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