イサーン(タイ王国の田舎)の男性シリーズ第3弾!
若いプーヤイバーン...
さて~今回はうちの店の隣店舗の女性の旦那さんの登場です。
旦那さんの職業はプーヤイバーン、まー村長さんみたいな仕事です。
プーヤイバーンは一応村人による選挙で選ばれるのですが、基本は買収や縁故によるものです。この票の買収はかなり露骨に行われ、主な買収方法は直接お金で買収、または食事会などを開催して買収するのです。
お婿さんです...
旦那さんの婿入り先は親が警察官と地方公務員という家の長女の家です。もちろんこの嫁のご両親の応援によるプーヤイバーン就任であったのは間違いありません。やはりこの両親による力が強いかと思います。一度プーヤイバーンになってしまえばですね、自らの任期中に公費を使い自らの票田に利益誘導するわけですから、再任も難しくない訳です。イサーン(タイの田舎)の村レベルですと、いろいろな補償金や補助金が支給されることが比較的に多くなります。もちろんタイ王国の中の貧困地区でもあり、農村部でもありますから政府から支給される公金は額が少ないながらも支給回数が多いことになります。そしてその補償金などの支給対象を決めるのはプーヤイバーンの仕事になるのです。小さな村とはいえ補償金などの直接認定権者ですからね、結果的に偉くなるのです。そして認定権者ですから、認定はプーヤイバーンのさじ加減でもありますから、補償金などの横領は比較的に簡単に出来るのです。この補償金などの認定権者になるために、多額の費用をかけて買収を行いプーヤイバーンに当選するのです。
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もちろん利権...
さて~この旦那さん、プーヤイバーン地位をを使って事業を始めます。先にも書きましたがプーヤイバーンは村の公金を司りますから、公金横領は基本になります。またプーヤイバーンになるとですね、借金をしやすくなります。よって事業の運転資金には困らなくなる訳です。やはり運転資金が滞ることを考えなくて良いというのは事業の自由度は増しますからね。もちろんタイ王国の田舎の事業のかなりの部分はこのように公金の私的流用により行われることも多いようです。
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すべてを網羅する勢い...
まーこのあたりはタイらしいちゃータイらしいですよね。この旦那さんですが…プーヤイバーンになってから数年間で、イサーンの田舎の農場で可能な事業の主要なものを網羅することになるのです…凄いですね…まータイの田舎で行えるビジネスの失敗例をたくさん見られる訳ですから、なかなか良いサンプルになると思います。もちろん彼はかなりの公費を投入して事業を行っていますから、そんなにダメージはないのですけどね。
手っ取り早く養鶏...
まず旦那さんが始めたのは養鶏です。
まーうちの店の隣店舗の女性は気さくな方ですから、私も普通に隣人として付き合っているのですが、うちの養鶏を見たいといってプーヤイバーンの旦那さんと二人で見学に来て真似して始めたらしいです。
養鶏は規模を拡大するとどうしても装置産業になっちゃうんですよね。人手をかければ問題ないですが、イサーンの田舎は人的資源もないですから結局、設備投資しなきゃならないんですよ。
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軽いがゆえに難しい...
そして、密集して生育する鶏はすこしでも、つまずくと被害が大きいんです。数が少ないうちは簡単ですし、上手く行くのです。そしてどんどん数が増えていくとですね、土壌の汚染も拡がりますし、そして病気が発生するのです。一旦病気が発生するとですね、病気を根絶することは非常に難しいのです、密集飼育ですから仕方ないのです。
密集して飼育しないとですね、自家消費程度の量しか飼育できないのです。そもそも軍鶏はキロ単価200円程度ですからね。ならばその単価で生活全てを賄うならば、どの程度の量の軍鶏を飼育しないとならないって話になる訳ですよ。もちろん主たる収入ではないと言ってもですね、そこそこの金額、例えば10万円の売価にするには500キロの軍鶏を売却しないとならない訳です。軍鶏の成鳥は雄なら4キロ、雌なら2.5キロ程度です。雄なら125羽、雌なら200羽を出荷する必要があります。毎月その数を出荷する為には何羽の飼育が必要かと考えたらですね、やはり設備はかなり本格的に必要になる訳です。軍鶏の出荷は一年くらい生育しないとなりませんからね、単純に12倍以上の飼育数が必要になる訳です。
かなりの量...
単月で一万円の出荷額ならその1/10ですが、それでも単月50キロを出荷しないとならないのです。しかもそれは出荷額で、利益では無いのです。日本の養鶏業では完全な設備産業となっていますし、成長が軍鶏の三分の一以下のコストで育成可能なブロイラーを使っています。軍鶏ですと成鳥になるための飼料や時間が長く、そのためいろいろなリスクが多くてですね、養鶏には向かないのです。
一敗目...
しかしですね、イサーン(タイの田舎)ですと軍鶏以外の需要はかなり少ないので養鶏業としては成立できないのです。
やはりこの養鶏はイサーンの田舎の旦那さんには少し荷が重すぎたみたいで…無事失敗です。
さて~コンイサーンは一回の失敗では懲りません。しかも旦那さんは公金を司るプーヤイバーンですからね、公費の私的流用はデフォルトですねw
養鶏業は失敗しましたが、鶏舎は残りました…そして旦那さんは次の事業に手を出します…
続く…
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