イサーン(タイ王国の田舎)でビジネス~ウチダザリガニ編
これはタイ王国の東北部イサーン地方で行われるビジネスについて紹介していきます。
現在までムーガタ、ユーカリ、キャッサバ等、四回かいてきましたが今回はウチダザリガニ編です。
- イサーン(タイ王国の田舎)でビジネス~ウチダザリガニ編
- 運営者は外国人でした...
- 養殖場の設備の様子
- 養殖されたウチダザリガニの成体
- イサーンでのウチダザリガニの価格は...
- ウチダザリガニ食べてみた~お味は...
- ビジネス化の見通し
運営者は外国人でした...
このウチダザリガニファームはコンイサーンの女性と結婚した台湾人により運営されていました。ウチダザリガニは日本では特定外来生物に指定されている北米原産のザリガニです。
養殖場の設備の様子
ウチダザリガニファームはこんな感じでデカイ銭湯の浴槽が数基あります。基本的にコンクリートブロックで作られそこにタイルを貼り付けています。タイルを貼り付けるのは清掃のやり易さと飼育動物が内壁で傷つかないためです。
また水温上昇を抑えるために、遮光ネットを使い直射日光と屋根からの熱射を防いでいます。「ウチダザリガニの耐水温度は30℃以上」ですから長期の水温上昇は命取りになりますからね。
養殖されたウチダザリガニの成体
ウチダザリガニはザリガニですから食性は雑食で魚類や底生生物、水草類などです。 養殖ではタイの淡水手長海老のペレット使用で飼育可能のようです。もちろんザリガニですから共食いをすることも多いかと思いますから注意が必要です。
イサーンでのウチダザリガニの価格は...
ウチダザリガニの販売価格ですが、このファームの言い値をまんま書きますとキロ単価780バーツ(2700円程度)とかなり高値です。卸売価格を交渉すると定期的にある量を購入するならばキロ単価450バーツになるようでした。
イサーンの田舎でも淡水手長海老の養殖が行われていまして、そちらとあまり変わらないか多少高い感じだと思っていただければ良いです。
ちなみに日本での価格ですが阿寒湖漁業共同組合さんによるとボイルウチダザリガニのキロ単価は520バーツ(1800円)でしたから、イサーンの田舎の養殖場の単価と変わらないということです。
ちなみにキロ当たり25匹くらいでしたから、匹当たりは40gくらいかと思います。
基本的にはハサミが大きいアメリカザリガニって感じです、ザリガニは寄生虫の問題がありますので焼くよりボイルの方が良かったかもしれません。
ウチダザリガニ食べてみた~お味は...
食べてみた感想ですが、ハサミは蟹味、胴体は海老味でした。お味としては美味しい部類かと思います。また調理前に1日程度絶食させてありますので、未消化の餌ペレットの匂い等は気にならなかったですね。
そもそも日本にも食用として持ち込まれたウチダザリガニです…不味い訳はありませんね。
多少可食部が少ない感はありますが、タイでよくみる淡水手長海老も可食部は少ないですからあまり気にならないかと思います。
ビジネス化の見通し
繁殖に関しては水温、水質だけ注意すれば案外簡単に増えるはずだと思います。なんせ日本で特定外来生物に指定されているのですから繁殖力は期待できると思います。また汽水でも生息可能らしいですから、養殖槽を汽水に保てば病気の発生率も減ることでしょう。
タイで良くみる淡水手長海老よりは簡単に養殖できそうですから値段が同等ならばウチダザリガニに軍配があがると思いますよ。
またスキャンピーよりハサミが大きくハサミの肉を食べられるのが良いところでもあります。
このタイで可能なビジネスですが、皆さまの感想は如何でしょうか?