手間を掛けて守った睡蓮池は…
タイ王国の東北部イサーン地方にあるうちの牧場にある池の話です…この池は昨年雨季開けから手間をかけて保全しつづけた睡蓮池です。残念ながら昨年からの少雨により二つあった池のうち睡蓮池1は放棄しました。
睡蓮池1の放棄経緯ですが…実は先年からの乾季中に最大池から睡蓮池への給水ポンプが破損してしまい池二つ分の水量を維持するための水供給能力が喪失したため睡蓮池1を放棄せざるを得ないことになりました。
乾季時の給水パイプライン施設
そして睡蓮池2だけでも維持するべく、今年の酷暑季前大型セメントタンクから池へ水を給水すべくパイプラインを設置し給水を続けました。
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乾季でも枯れない池になりました
その工事によって何とか水位を維持できまして睡蓮池2は昨年雨季から今まで1年以上水が溜まっている状態を保ち続けられました。いやー良かったですよ、途中なんども保水するのを諦めかけたんですけどね。なんとか睡蓮池2を維持することができました。
睡蓮の花が年中咲く池
現状睡蓮池は睡蓮が一面に葉を開き花をつけ、水中には水草が繁茂している環境になっています。この水中に水草が繁茂という状態はイサーン(タイ王国の田舎)のうちの近所ではほとんど見受けられません。水上にホテイアオイ等の水草が繁茂している場合はあるのですけど、水中の水草も同時に繁茂ということは珍しいかと思います。
またその水草は所々ポッカリ穴が開いているような場所があり、そこはプラーチョン(スネークヘッド)の巣になっているのです。
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睡蓮池動画
保全作業前の状態
ちなみに保全作業着手以前、概ね二年前くらいの睡蓮池2の様子は上の写真です…まったく違う様子ですね。
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睡蓮池を保全した結果…
睡蓮池を保全した結果ですが…幸いこの環境がとても適しているのか、この池ではスネークヘッドは通年繁殖しているようです。スネークヘッドは日本名は雷魚ですね、日本では外来種ということもあり忌み嫌われていますが、イサーンではとても美味しい高級魚という位置付けになっています。
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睡蓮池には孵化後しばらくたち自立し始めたプラーチョンの稚魚が群れをなして泳ぎ回っています。その稚魚の数は千匹に近い匹数です。
そして一定量の降雨時に稚魚たちは池から這い出して濡れた地面を這いながら新天地に向け旅立っていきます。ぶっちゃけこの雷魚の稚魚もとても美味しくかなり高価での取り引きが可能なのです。稚魚達は池に入る流水に集まる習性がありますから捕獲は非常に簡単ですしね。
まー現状は増やす方向ということで捕獲はしていませんが、将来的には捕獲して販売も可能かなぁと思います。
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保全だけでは保てない環境
睡蓮池は深さ50cm程度の池ですから、水量は非常に少なくタイの容赦ない日照により刻々と水が失われていきます。流れ込む川がないですから、人工的に蒸発量程度は給水を続けなければならないのです。またスネークヘッドの繁殖池としては水深は浅く水草とかの遮蔽物が必要なのです。深い池では繁殖池としては適していませんから、やはり浅い必要があるのです。
本来なら、雨季時の降水量が例年どうりならば最大池から給水するという昨年工事した仕様で運用すれば良いのですけどね。現状の空雨季ではそれもならず、太陽光発電にて稼働する井戸からの水を給水するということになっています。
今年も空雨季になっていますから、また一年この睡蓮池を維持することに気を使っていかなければなりませんね。
こういう作業なんだけどDIYならばいろいろな用品について知識が必要だよね。海外移住者も知識が必要だけどね。
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